蝶々夫人 神戸

昨年から稽古が始まり、3月上旬を全てかけた神戸文化ホールでの蝶々夫人、終演しました。
僕は書記官という一言しか発さない役柄でしたが、一応ソリストとして扱って頂きました。素晴らしい共演者の皆様のお話や歌を聞かせて頂き、非常に勉強になりました。今回のプロダクションに関わった皆様、どうもありがとうございました。稽古になかなか出れず申し訳なかったです。

僕は今まで喜劇が好きだったのですが、今回の公演で悲劇の魅力に気付きました。タイミングさえ合えばどうにかなるのに、全てがギリギリ合わず悲劇になる、届かない希望へのエネルギーが渦巻く作品でした。
世の中、何となく喜劇的に終わっている事柄も多いですが、その裏には一歩違えばすぐ悲劇になるバランスがあります。
悲劇の登場人物の姿や生き方は、ある種人間の理想の生き方だなぁと感じました。
共演者の皆様、関わったスタッフの皆様、作品の登場人物の生き方に習い、自らの生きる道を拓いていこうと思います。